いつかの月が君に微笑む
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17:名無しNIPPER[saga]
2019/08/14(水) 22:13:20.97 ID:3RPf7FsGO
島を一周する頃には、瑞穂も水沢もすっかり仲良しになっていた。恐るべし、女子のコミュ力。

どうやら、明日は水沢がうちに遊びに来る約束までしてしまったらしい。帰り際に、明日は寝坊しないようにねと注意されてしまった。

「仲良くなるの早くない?」

「そんなことないよ、カズくんとだって、もう友達でしょ?」

首をかしげてこちらを見られると、頷くしかなかった。

家に帰ると、母さんが夕飯の準備をしていた。瑞穂が客間にあがったところで、俺は風呂掃除を始めた。新しくは無いうちの風呂を、少しでも快適に使ってもらえるようにと、いつも以上に念入りに洗って、浴槽にお湯を張った。

それが落ち着いたところで母さんが瑞穂を呼ぶ声がして、夕食の準備が終わったことが分かった。

居間には昨日と同様に、いや、それ以上に豪華な料理が並んでいた。単身赴任の父さんが帰ってくる時よりも、もっと豪華かもしれない。珍しい客人を、相当に喜んでいるようだ。


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