いつかの月が君に微笑む
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14:名無しNIPPER[saga]
2019/08/14(水) 22:09:23.99 ID:3RPf7FsGO
「今日は何時くらいから出かける?」

「んー、昼ごはんが家にあるし……昼食べてからにしようか。島を回るだけなら、たぶんそれくらいでちょうど良いし」

「ん、了解。それまでは何するの?」

「何って……夏休みの課題かな」

「えー、そっか、課題。懐かしい響きだなぁ」

「尾関さんは? 無いの?」

彼女は首を横に振って否定した。

「もう学校行ってないし」

そう言うと、彼女は段々学校の課題に興味が出てきたらしい。

「ねえねえ、ちょっと見せてよ。私でも解けるかな。どうかな」

朝食を食べあげると、彼女にそうせがまれた。自室に置いてあったプリント類を居間に持って降りて彼女に渡すと、「ペン貸して」と頼まれた。どうやら、数学に挑戦するつもりらしい。シャーペンと消しゴムを一つずつ取り出して、彼女に渡した。一方で、俺は英語のプリントを机の上に広げる。

しばらく彼女はプリントと格闘していたが、数分後には「分からーん!」と言い残して机の上に置いてしまった。それからは、時折俺の解いている問題を見ては「ああ、なるほど」と納得をしたり、「え、何で……」と呟いたりと、忙しげに過ごしていた。


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