いつかの月が君に微笑む
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13:名無しNIPPER[saga]
2019/08/14(水) 22:07:59.49 ID:3RPf7FsGO
お寝坊さんだねと笑う彼女は、昨日の夜とはまた印象が変わった。月明かり、風呂上がりという状況とは違い、メイクをバッチリした彼女を明るい場所で見るのは初めてだったが、それはもう、言葉にできないような美人だった。

垢ぬけて感じるのは、島にいないようなサラサラで長い茶髪のせいだけではない。目鼻立ちはくっきりしていて、顔の大きさはりんごくらいのようにも見える。スラッと伸びた手足に、凪で折れてしまうんじゃないかと言うような華奢な体。

容姿端麗、眉目秀麗、美人薄命……最後は違うか。とにかく、容姿をほめたたえる言葉は彼女のためにあるというような美しさだった。

「どしたの? 食べなよ」

つい見惚れてしまっていると、そんな風に促されてしまった。慌てて箸を伸ばすと、むせてしまって笑われるというオチ付きだ。

お茶を飲んで落ち着いて、やっと平常心に戻ることができた。


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