いつかの月が君に微笑む
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10:名無しNIPPER[saga]
2019/08/14(水) 22:04:24.62 ID:3RPf7FsGO
「ご馳走様でした、美味しかったです。残しちゃってすみません」

「お粗末さまでした。張り切って出し過ぎちゃったね、ごめんなさいね」

母さんが食器を下げ始めて、俺もそれに倣う。立ちあがろうとした瑞穂には「お客さんがそんなことしないの」と窘めていた。

食器を全て下げて、食後のコーヒーを出したところで、母は彼女に問うた。

「瑞穂ちゃん、どれくらいこっちにいる予定なの?」

「そうですねぇ……一週間くらい、良いですか?」

あまり考えていなかったような、生返事だった。

「良いわよぉ。でも、時間があるならどうせだったら来週末までいたら? 来週末に、お祭りがあるの」

「お祭……良いですね。うん、それじゃ、そうしようかな。ありがとうございます」

「うんうん、ゆっくりしていってね。それじゃ、私は寝るから。お休みなさい」

そう言い残すと、母さんは立ちあがって寝室へ向かった。

「優しそうなお母さんだね」

「そうかな?」
あまり他人の親と比較したことがないから分からないが、島内の平均的な母親像だと思う。


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