341:名無しNIPPER[saga]
2019/09/01(日) 15:58:41.60 ID:c8TdHkXWO
「はぁ…はぁ…!」
水面に浮かぶセイレーンは微動だにせず、脱力している様子だ。
「やった…のか?男。それにその腕の篭手は…」
ハープの音が消えたことによってレオーネは立ち上がれる様になっていた。顔を抑えて所を見ると、まだ頭痛がするのだろう。
「レオーネ……言っちゃ駄目な事言ったね」
「…は?」
激しく水面を叩く音がした。セイレーンは生きていて、空へと逃げるように飛び去っていく。
「ほらね」
「いや…意味が…」
「男さん!レオーネ!」
吹き飛ばされたアレスも立ち上がって、こちらへと駆け寄ってくる。
「大丈夫か?蹴られただろ」
「これが無かったら…危なかったかもね」
アレスはボロボロになった鎧を叩く。たったの一撃で鎧がこんなにも大破するのか、直で受けたら……想像したくもない。
「奴の武器は潰したが…どうする。もう降ろすのは無理だ」
「俺に任せて」
「男さん…?」
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