340:名無しNIPPER[saga]
2019/09/01(日) 15:46:46.52 ID:c8TdHkXWO
「くっ!!……ここまでだと…言うのか!」
「馬鹿言うな!…まだ!……まだ…何か…!」
「身動きが…取れなくては…!どうしようもない……だろう!」
「そうだと…しても!!」
俺は這いつくばったままレヴァンテインの力を解放する。意味が無いと分かっていても、何もしないよりは良いからだ。
「訳も分からずこの世界に来て…!」
身体が軽くなっていく。
「その答えも知らないまま……さぁ!」
全身を震わせながら、次第に身体を起こす。
「男…!?」
『…………!』
「まだ、死ねねぇんだよ!!」
俺は、立ち上がった。右手にはリネル村で見た、漆黒の篭手が装着されている。
「男……やはり君は……伝説の…!」
「はぁ…はぁ……!」
『〜〜!』
セイレーンはハープを更に強く弾くが、俺には効かなかった。
「効かねぇよ…!」
俺は地を蹴り、飛び付くようにセイレーンのハープを掴む。
「まずは…こいつから!」
『〜〜〜!!』
セイレーンは振りほどこうと抵抗するが、俺は篭手に力を込めるとハーフは粉々に砕け散る。
『〜〜!?』
「…まだ終わりじゃねぇぞ!」
俺は力いっぱい手を握ってセイレーンの横っ面を殴り、湖の中央までセイレーンを吹き飛ばす。
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