339:名無しNIPPER[saga]
2019/09/01(日) 15:12:50.44 ID:c8TdHkXWO
セイレーンはハープを今までの心地の良い音色とは違い、身体の芯を刺激する様な音色を奏で始める。
「っ!!?」
頭を鈍器で殴られた様な痛みが走る。立っていることも出来ず、俺達は字面に膝をつく。
「頭が割れそうだ…!何だこれ…!」
「ぐっ…!これが…奴の特性か!」
頭痛は収まらず、継続する。このままでは気が気で無くなり、狂ってしまう。すぐそこに居るセイレーンがとても遠くに感じられ、焦りが生まれる。
「気を付けて皆…!───ぐあっ!!」
すぐ近くに居たアレスはセイレーンに蹴飛ばされて遠くへと吹き飛んで行った。
「アレス!……ぐぅっ!!……くそっ!動けね…!」
身体を動かそうとすると、ただでさえ激痛なのに更に上回る激痛で動きが止まってしまう。この中動いたら意識が切れるのは間違いない、気絶するという事は死を意味する。
『〜〜…』
「何言ってっか…!わかんねぇって……!!」
ついには地面に這いつくばってしまう。その時見えたセイレーンの、アレスに斬られた傷は既に癒えていた。
「うそ…だろ…!?」
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