338:名無しNIPPER[sage]
2019/09/01(日) 14:55:46.24 ID:c8TdHkXWO
役割を決めたら俺は発声練習を、アレスは軽くステップを踏み、レオーネは背を向けて巻き笛を鳴らす。
準備が整ってきたのでセイレーンの歌や音を無視して、アレスは踊り、レオーネは適当に鳴らし、俺はセイレーンの声に負けない声量でアニソンを歌う。
『…………』
数分やっていると、セイレーンの動きが止まった。俺達を見るその表情は不思議そうで、気を引くのには成功したようだ。
作戦は功を奏し、セイレーンが降りてくる。
ものの数歩で剣の間合いに入る距離、地面からほんの少し浮いた状態で俺達と一緒にセイレーンは歌い、奏で始めた。
俺はアレスに目線を送り、アレスも頷く。
「ラスティア流……」
アレスは踊り流れから背に差した大剣に手を伸ばし、抜剣の構えに移行する。レオーネも仮面を付けて既に巻き笛は捨てていた。
「…紫電一閃」
雷が落ちる音と共に紫色の電光がセイレーンを突き抜ける。その背後には大剣を振り抜いたアレスが居た。
「すっげ…」
『〜〜〜…』
切り裂かれた筈のセイレーンは何かを呟き、悲しそうな顔をする。
「効いてない…のか?」
「アレスならばと思ったが…やはり魔獣を一振で倒すのは難しいか」
レオーネは俺の前に出て、構える。
『〜〜…〜〜〜』
「…!マズい!何か来るよ!」
アレスはセイレーンから飛び退き、俺とレオーネは様子を窺って息を呑む。
354Res/270.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20