19:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:39:13.94 ID:XLNzjGnq0
永遠にも思えたコール音だった。だから、ぷつっという音とともに聞こえてくる声が、まるで天使の声のように聞こえたのも、致し方ないことだといえよう。
『もしもし……プロデューサーさん?』
「もしもしっ、霧子かっ!」
『も、もしもし……何か、あったんですか?』
「良かった……出てくれて……ありがとう霧子……」
誰のものかわからない、「うわ……」というという声が耳に入った。だが、知ったことではない。
スピーカーをオンにして、全員に霧子の声が聞こえるようにしてから、俺たちは見たものを霧子に話し始めた。
裸で、手に鎌を持っていて、踊っていて……。脳裏に残るそれはどこをどう切り取っても不気味なもので、愛依を除いた皆は話すたびにげんなりとした表情を浮かべていた。
その中でも、ひときわ目立つ特徴。それは、
『目がひとつだけだったっていうのは、間違いないんですね?』
「それは間違いないっす。プロデューサーさんと、冬優子ちゃんも見たっすよね」
「はい。とても怖かったです……」
こうなるとサッとネコを被れるのは、ある意味冬優子のプロ根性なのかもしれない。
それを確認してから数秒。霧子は彼女にしてははっきりとした声で言った。
『それは……邪視さんだと思います』
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