11:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:30:19.81 ID:XLNzjGnq0
「あさひ! 冬優子!」
玄関から反対側、つまりロッジの奥にある出窓の前で、あさひは頭を抱え、冬優子はもがくようにじたばたと身体を動かしていた。
「冬優子ちゃん!?」
愛依が冬優子に駆け寄る。俺は鼻水を垂らし、大粒の汗をかきながら泣いている――という、普段からすると信じられないようなあさひに驚きながら、彼女の肩を揺する。
「あさひ、あさひ?」
「違う違う違う違う違う…………」
ぶつぶつと小さくつぶやくあさひの肩をもう一度、今度はさっきよりも力を入れて揺らす。一瞬ビクリと全身が跳ね、ピタリとつぶやきが消えた。
「あさひ!」
「……プロデューサーさん! ば、バケモノっす!」
「はぁ?」
「バケモノっすよ! 裏山! 望遠鏡!」
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