精霊使いのお姫様「魔女殿を助けたくはありませんか?」竜の子「助けたい!」
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名無しNIPPER
[sage sapa]
2019/07/24(水) 20:43:48.33 ID:a/Td8N0wO
「いいですか若様。お友達は大切な存在です」
ひとことひとこと、噛み砕くように説明した。
「失えば、もう二度と元には戻りません」
「……そんなの、やだ」
「泣いたって喚いたってどうにもなりません」
「ううっ……やだ、やだ、やだぁっ!!」
「若様はあの時たかが人間如きの兵士に怯え、ご自分のお友達をお見捨てになられました」
「違う違う! 僕はそんなことしてない!!」
嫌な言葉から逃れるようにかぶりを振りながら両耳を塞ぐ竜の子を生贄娘は尚も責め立てた。
「あの時の若様は臆病者で、薄情者でした」
「僕だって、出来ることなら助けたかった!」
「では、何故戦おうとしなかったのですか?」
「だって! 僕はまだ子供で、弱くて……!」
竜の子は自惚れてはいない。過信していない。
いくら父が偉大な竜王であっても所詮は稚児。
まだまだその力には遠く及ばない存在である。
その自己分析は正しく、そしてそれは生贄娘も重々理解しているからこそ、あの時、庇った。
竜の子は幼く、弱い。それでも、だからこそ。
「では、どうして……」
生贄娘は悲しげな目で、竜の子に問いかける。
「どうしてこの私を頼って下さらなかった!」
言われて、はっとした。
言われて、遅まきながら、気づく。
自らの弱さを、言い訳にしていただけだと。
竜の子は、自らの愚かさを痛感し、反省した。
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