5: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 10:35:14.77 ID:D/ABzthS0
「僕はここだよ」
さっきよりも自分に近いところで声が聞こえた。それも私の真後ろ。その声でまた驚いた私は後ろに飛び上がりながら振り返った。
にこ「何よ、誰もいないじゃない!」
6: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 10:47:39.41 ID:D/ABzthS0
ウサギ「ああ、そうでした。今はそれが一番大切ですからね」
ウサギは口に手を当て「コホン」と一度咳をすると、さっき言っていたことの説明を始めた。
ウサギ「ここは夢の世界なんかではない。この世界もまた現実の一つ」
7: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 10:48:14.99 ID:D/ABzthS0
ウサギ「ああ、そうでした。今はそれが一番大切ですからね」
ウサギは口に手を当て「コホン」と一度咳をすると、さっき言っていたことの説明を始めた。
ウサギ「ここは夢の世界なんかではない。この世界もまた現実の一つ」
8: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 10:49:30.51 ID:D/ABzthS0
ウサギ「ああ、そうでした。今はそれが一番大切ですからね」
ウサギは口に手を当て「コホン」と一度咳をすると、さっき言っていたことの説明を始めた。
ウサギ「ここは夢の世界なんかではない。この世界もまた現実の一つ」
9: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 10:59:40.79 ID:D/ABzthS0
にこ「どうしたら元の世界に戻れるの?」
ウサギ「それは僕にも分からないよ」
にこ「は?」
10: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 11:11:15.28 ID:D/ABzthS0
* * *
ウサギ「怪我をしないように気をつけてね。ここの辺りの道はでこぼこしていて歩き難いから」
ウサギの言う通り、この辺りの道は舗装されている訳ではないので気を抜いていると転びそうになる。森の中なんだから舗装されていないのは当たり前なんだけど。
11: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 13:35:39.01 ID:D/ABzthS0
少し時間を開けて続けます
12: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 18:16:04.98 ID:D/ABzthS0
森の中を進んでいるとある事に気がついた。
にこ「そういえば、かなり歩いているはずなのに全然疲れないわね」
最初にいたお花畑が、かなり遠くに小さく見えるくらい移動している。でも疲れを感じる事なく今も歩き続けている。
13: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 18:51:25.67 ID:D/ABzthS0
そうやってウサギの後ろを転ばないように気をつけてついていった。
ウサギ「ほら、もうすぐそこだよ!」
にこ「ほんとだ……ってこんなに早く移動できるなら最初から走っても疲れない事教えなさいよ!」
14: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 19:33:08.34 ID:D/ABzthS0
にこ「えいっ」
大きな扉についている小さなベルから垂れている紐を思いっきり引っ張った。
──ゴーンガラーンゴーン、カラーンコーンカラカラカラ……
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