13: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/07/21(日) 18:51:25.67 ID:D/ABzthS0
そうやってウサギの後ろを転ばないように気をつけてついていった。
ウサギ「ほら、もうすぐそこだよ!」
にこ「ほんとだ……ってこんなに早く移動できるなら最初から走っても疲れない事教えなさいよ!」
ウサギ「それは出来ないよ。物には決められた順序があるんだから、決まりは守らないと」
急にウサギの声が真面目なトーンになった。その言葉には恐怖すら感じられたけれど、その事について尋ねることは出来なかった。
* * *
ウサギ「さあ、ついたよ」
にこ「うわぁ……近づいたらやっぱり大きいわね……」
先ほど見た距離から大きく見えたのだから当たり前なのだけど、近づいて見てみるとおっそろしい程大きかった。
ウサギ「大きいから家になってるのさ。小さい家は嫌でしょ?」
にこ「そりゃあ小さいよりは大きい方が良いわよね」
ウサギ「だろ? じゃあそこのベルを鳴らしてみなよ。用があるのは君なんだからね」
一々トゲのあるような言い方をしてくる。そんなにも私といることが嫌なのか。こうも何度も正論ばかりぶつけられると、流石にこちらも嫌気がさしてくる。
にこ「これを引っ張ればいいのよね?」
ウサギ「うん、やってみて」
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