奏「夏紀センパイ、付き合っていただけませんか?」
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47:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:51:10.69 ID:lDAUfTp00
奏「……で、なんなんですか。何か用ですか」
夏紀『別に用ってほどのもんでもないけど。たださっきあんまり話せなかったから』
奏「そうでしたっけ?」
48:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:54:01.41 ID:lDAUfTp00
奏「照れてらっしゃるのですか?」
夏紀『べつに照れてないし』
奏「もしや今もご一緒にいらっしゃるのでは? なにせクリスマスですから」
49:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:54:51.04 ID:lDAUfTp00
夏紀「ごめん。心配だったから、ついてきた」
奏「……なんで」
夏紀「カワイイ後輩を心配するのに理由なんかいる?」
50:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:56:04.26 ID:lDAUfTp00
奏「私は……」
いつからフツウじゃなくなった?
奏「私はいつだっておかしいですよ」
51:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:57:32.89 ID:lDAUfTp00
ふたりで並んで歩くのは、あの日以来だった。
ずいぶん昔のことのようにも、昨日のことのようにも思う。今年もあと少しで終わる。新学期になれば三年生はほとんど学校に来ない。
52:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:58:00.91 ID:lDAUfTp00
奏「さむ」
夏紀「さむっ」
53:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:58:38.39 ID:lDAUfTp00
夏紀「ハッ…」
奏「ハッピーアイスクリーム!」
54:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 14:59:48.77 ID:lDAUfTp00
夏紀「はや……」
奏「ふふん。センパイがニブイんですよ」
夏紀「ぐわ……でも真冬にアイス奢る、ってのもなあ」
55:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 15:00:30.01 ID:lDAUfTp00
私は足を止めて、センパイに向き直った。
相変わらず目つきが悪い。その目をじっと見つめる。
センパイも私を見ている。
56:名無しNIPPER[saga]
2019/07/14(日) 15:01:12.27 ID:lDAUfTp00
奏「夏紀センパイ」
誰かの名前を呼ぶとき、こんな声が出るなんて思いもしなかった。
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