46:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:27:41.40 ID:zmX2O7Gg0
――翌日
環(イグナス、あれからずっと元気ないなぁ…)
47:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:28:10.55 ID:zmX2O7Gg0
ごきげんよう、ターニャ王女。先日は取り乱してしまって悪かったわね。
結局私はジレールの街に戻って女優を続けることにしたわ。仕事の手応えは相変わらずだけど……。
だからって諦めるわけじゃないわ。必ず、実力で黙らせてやるんだから。
48:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:28:53.28 ID:zmX2O7Gg0
――さらに数日後
環「本当に雪になっちゃったね」
49:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:29:32.30 ID:zmX2O7Gg0
環「わぁ、雪ほとんど止んでるー! これならいっぱい遊べそう。くふふー」
育「ぼくも小さいころは、雪で遊んだな」
環「ターニャはね、イグナスのおかげで満月がこわくなくなったんだ。だからターニャも、イグナスが雪をこわくなくなるようにしたい」
50:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:30:07.34 ID:zmX2O7Gg0
育「ターニャは、何もかも失ってひとりぼっちになったぼくのそばに、ずっといてくれてる。だからぼくも、ターニャのそばから離れたくないって思うんだ」
環「う……なんか面と向かって言われるとてれるぞ。顔あつくなっちゃう…」
育「そう? あと、それから――」
51:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:31:08.95 ID:zmX2O7Gg0
――翌日
環「わーい! また雪だるま完成だぞー!」
52:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:31:49.07 ID:zmX2O7Gg0
――移動中
育(馬車っていうから陸地を走るのかと思ってたけど、ふつうに空を飛んでる……って、それよりも今は手紙のことが大事だ)
53:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:32:25.27 ID:zmX2O7Gg0
――ヴォルフス王宮
環「お義兄様!」
54:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:32:55.91 ID:zmX2O7Gg0
海美「それはね、はい。これだよ!」
環「マリーナお姉様! それって…」
美也「なんと。王家に伝わる伝説の聖剣ですね」
55:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:33:25.74 ID:zmX2O7Gg0
育「……本当に、ぼくでいいんですか?」
美也「でも、イグナスさんならきっと、たとえ剣を持たなかったとしてもカタリーナ様やこの街のために何か行動したはずですよ」
美也「やる前からあきらめたくない。できるかできないかじゃなくて、できる自分でありたい――ですよね?」
56:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:34:06.99 ID:zmX2O7Gg0
――王都西部
兵士「前方に黒装束の少女……間違いありません、対象です!」
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