3:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:10:28.45 ID:qjfQMCET0
育「うーん……ダンスでエスコートするけど、ちょっぴりドジな王子様……。楽器の演奏でお姫様をとりこにするけど、はずかしがり屋な王子様……」
真「やあ育、何やら頑張ってるみたいだね」
育「あっ真さん! えっと……わたしね、こんどまつりさんといっしょに出るショートドラマで、王子様の役をやるんだけど…」
4:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:10:59.13 ID:qjfQMCET0
育「真さん、いいの? ありがとう!」
真「へへっ。任せてよ」
育「それじゃあ、真さんが今までにやったかっこいい人の演技、わたしに全部教えて!」
5:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:11:28.90 ID:qjfQMCET0
真「大丈夫。ボクが教えなくったって育はもうじゅうぶん王子様になれてるんじゃないかな」
育「えっ、どうして?」
真「だって、まつりに相応しい王子様になりたいって、一生懸命色んなことを考えて頑張れてるじゃないか。それが育の良いところだってボクは思うな」
6:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:12:05.75 ID:qjfQMCET0
〜〜回想〜〜
ジュリア「お前ら、今日はあたしら二人で最高のハーモニーを奏でてやるから覚悟しろよな! いくぜマツ!」ジャカジャーン
まつり「はいほー!」
7:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:12:45.37 ID:qjfQMCET0
まつり「はいほー! 育ちゃん、ドラマのプラン作りは順調なのです?」
育「ううん。ぜんぜん。真さんから王子様の演技を教わりたかったんだけど、育はもうじゅうぶん立派な王子様だよって言われちゃって」
まつり「ふむふむ」
8:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:13:25.18 ID:qjfQMCET0
まつり「まつりは、育ちゃんだからこその王子様に会いたいのです。ぜひそんな王子様に迎えに来てほしいのです」
育「わたしだからこその……」
まつり「どんなにカッコいい俳優さんでもなれない、育ちゃんだけが演じられる王子様。そんな王子様に相応しい姫になれるよう、まつりもぱわほー!に頑張るのです」
9:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:14:04.44 ID:qjfQMCET0
まつり「マジカルスプレーの魔法を受けた私の前に、一人の王子様が現れました」
育「やあまつり姫、こんな月夜に一人で星にいのるだけなんて……いったい何をねがっていたの?」
10:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:14:38.17 ID:qjfQMCET0
監督「カット! オーケー! 素晴らしいよ!」
育・まつり「ありがとうございます!」
監督「いやぁ実に良いものをみせてもらった。私からも礼を言わせてくれ。ありがとう」
11:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:15:28.40 ID:qjfQMCET0
育「まつりさん、わたしを王子様にしてくれてありがとう!」
育「わたし演技には自信あったけど、こんな風に王子様役でみんなを幸せな気持ちにできるって思ってなかった。まつりさんのおかげだよ!」
まつり「それは違うのですよ、育ちゃん」
12:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:16:09.89 ID:qjfQMCET0
――それから数日後
真「やぁ歩、ジュリア。まつりと育のショートムービー、もう観たかい?」
13:名無しNIPPER[saga]
2019/07/06(土) 22:16:42.34 ID:qjfQMCET0
ジュリア「おいおい、冗談だよな? そもそもあたしにマツみたいなフリフリのお姫様なんて――」
育「だいじょうぶだよジュリアさん。わたしにまかせて! わたしがジュリアさんのこと、世界一のお姫様にしてあげるね!」
歩「育までいつの間に」
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