石動乃絵「しんいちろーのお尻の中にもあぶらむし〜」仲上眞一郎「やめてくれ!」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/30(日) 23:49:17.87 ID:ZOjUA0V2O
「眞一郎くん、やっぱりお腹壊したんだ……」

比呂美はそのやり取りの一部始終を、自室で耳を澄ませて一言一句漏らさずに聞いていた。
朝、彼が洗顔フォームを口にしたその時から、お腹を壊さないかどうか期待……もとい、心配していたのだが、その懸念は見事的中してしまった。

「フハッ!」

比呂美は愉悦を漏らし、眞一郎が漏らしたことを悦ぶ自分を恥じ入って、枕に顔を埋めた。
もしかしたら彼は兄妹かも知れないのに。
こんな感情を抱いたらダメだと自省しつつも。
もしそうであってもセーフなような気がして、ほんの少しだけ、気持ちが楽になった。

「フハハッ!!」

時同じく、三代吉から全てを聞かされた愛子も愉悦を漏らして、びびった三代吉が糞を漏らし。

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

そして最後に、夜遅くにバイトから帰宅した石動乃絵の兄、石動純が全てを聞かされて愉悦を漏らし、石動乃絵がそんな兄を心底軽蔑した。

「畜生……畜生ッ!」

その夜、仲上眞一郎は、一睡も出来なかった。
世界から嗤われている気がして、悔しかった。
だから彼は絵本の続きを書くべく、筆を取る。

「いつか、絶対に……飛んでやるっ!!」

本物の、悔し涙を流しながら、空を飛ぶ為に。


【ture teardrop】


FIN


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