【ミリマス】私という撫子の
1- 20
36: ◆DbvMVEE3z2[sage saga]
2019/06/16(日) 00:47:00.66 ID:RAUxaTtJ0
 だけど、この花は。

「私だけの大和撫子に……」
 
 いつだって私と一緒だった。
 あの日から今日までずっと、傍にいた。ようやく出した小さな芽だけの花とも知れぬ花。

「エミリーのこれまでの努力は絶対に力になってる。先が見えなくて怖いかもしれないけど、必ず一歩前は照らしてくれている。それに、エミリーがこの道を歩んだことを間違いだなんて言わせない」

 仕掛け人さまはそう笑うと私の震えていた指先に触れる。そんな仕掛け人さまの手も、あの時のように微かに震えていたことに気づく。
 怖いのは私だけではないらしかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
41Res/36.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice