【ミリマス】私という撫子の
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15: ◆DbvMVEE3z2[sage saga]
2019/06/16(日) 00:21:01.21 ID:RAUxaTtJ0
 なんかちがう。

 第一印象はそういうものだった。

 Kimonoを着ているというよりもKimonoに着られているみたいで。さっきの人のような美しさはどこにもなくて。なにより鮮やかな赤色に黄金色の髪の毛はひどく浮いていた。

 鏡に映った女の子は、なりたいと思ったようなヤマトナデシコなんかでは到底なくて。はしゃいでKimonoを着ただけの英国の女の子で。
 
 その時、私の憧れは遠い場所にあるのだと知った。届くとも知れないところにあるのかもしれないと思った。

 だけど。
 お父さんとお母さんがなれると言ってくれたから。
 あの胸の高鳴りを忘れることなんてできないから。
 運命のように出会った憧れを、離したくはないから。

 それになにより、私自身がなりたいと思ったから。
 いつかこの黄金色の髪の私が、胸を張って『ヤマトナデシコ』と言えるようになるまで。
 歩き続けたい。



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