【ミリマス】私という撫子の
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12: ◆DbvMVEE3z2[sage saga]
2019/06/16(日) 00:17:03.49 ID:RAUxaTtJ0
『ほら。ああいう風に着るんだ』

 お父さんの指が示した先にいた女性。
 少しくすんだような赤色のKimonoを身にまとい、Obiというらしいものを腰に巻いていた。

 その女性を見た刹那に。
 言葉が出ないというのはこういうことなのかと痛感した。
 立ち尽くすというのはこんな感覚なのかと思い知った。
 
 その立ち姿。薄く微笑むような表情。上品にまとめられた髪の毛。落ち着いた動作。周囲の空気。
 私の眼にはどうしようもなく美しいものに映ってしまった。
 その女性が単に綺麗だけだったのではなくて、その周りの雰囲気も含めて全てがいっとう美しくて。

 思わず目で追って手を伸ばしそうになるほどに。

『ああいう女性のことを、ヤマトナデシコっていうんだ』



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