【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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5
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◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:41:07.41 ID:DTY4fa360
スタジオ隅のベンチで一息つく頃には、外はすっかり夕方になっていた。
「じゃんっ♪」
以下略
AAS
6
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:43:50.53 ID:DTY4fa360
「――ところでPさん、聞きましたか? あの話」
千川さんの言う「あの」が「どの」なのかは、社員なら誰でもわかる。
以下略
AAS
7
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:45:32.12 ID:DTY4fa360
◆◆◆◆
そう、アイドルは嫌いだ。
以下略
AAS
8
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:47:12.16 ID:DTY4fa360
◆◆◆◆
下っ端が何をどう思おうが、企画はトントン拍子で進行していく。
以下略
AAS
9
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:48:51.23 ID:DTY4fa360
「やっぱりアイドルって花形だろ? この業界に入った以上はさ、憧れだよなぁ」
俺は「そうか」と頷くばかりだった。
以下略
AAS
10
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:50:27.45 ID:DTY4fa360
「Pさんは?」
当然、こっちにお鉢が回ってくる。
以下略
AAS
11
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:51:22.82 ID:DTY4fa360
〇
「――んだからよぉ、やっぱ俺的ベストバウトは花山対スペックなんだよォ! そこんとこわかってんのかァ!?」
以下略
AAS
12
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:53:33.97 ID:DTY4fa360
「22時……」
終電まで時間はある。
一番の盛りを過ぎたものの、街はまだ騒がしかった。春先の涼しい夜風に、酒気を帯びた熱が混ざって頬を撫でる。
以下略
AAS
13
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:54:58.84 ID:DTY4fa360
「……っ」
頭を振って暗い感情を追い払った。
歩こう。歩いているうちに少しはましになるはずだ。
以下略
AAS
14
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:56:15.41 ID:DTY4fa360
ちょうど自分の何メートルか前を、背の高い女性が歩いていた。
彼女も飲んでいたのだろうか。それとも帰りだろうか。
それだけなら別になんてことのない光景なのだが、場所が場所で、つい釘付けになってしまう。
以下略
AAS
15
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:59:29.44 ID:DTY4fa360
両眼の色が違った。
以下略
AAS
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