【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
↓
1-
覧
板
20
14
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 00:56:15.41 ID:DTY4fa360
ちょうど自分の何メートルか前を、背の高い女性が歩いていた。
彼女も飲んでいたのだろうか。それとも帰りだろうか。
それだけなら別になんてことのない光景なのだが、場所が場所で、つい釘付けになってしまう。
彼女は、橋の欄干の上を歩いている。
バランスを取るでもなく、自分のペースで、ゆらり、くらり。
高いヒールでふらつく様子も見せず、舞うように足を進める。
危ないですよと言おうとした。
けどその歩みがとても自由な感じがして、邪魔をするのが憚られた。
アッシュグリーンのグラデーションボブが動きに応じてふわふわ揺れている。
彼女の纏う空気は独特だった。
酒精に浮かされた花びらのように、見え隠れする耳がほんのり赤い。
見ている前で片足立ちになり、ヒール一本を軸にその場でくるりと回った。
その一瞬、月明かりに照らされる細面がこちらを向いた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
328Res/204.86 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1560440032/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice