【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
1- 20
41: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:20:15.12 ID:DTY4fa360

   〇


「君の仕事も増えてきただろう。大変なのではないかと思ってね」
以下略 AAS



42: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:22:06.00 ID:DTY4fa360

「ありがとうございます。ですが、遠慮させて下さい」

 即答する。
 部長は冷えた缶コーヒーを手に、ほんのわずかに表情を曇らせた。
以下略 AAS



43: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:26:18.81 ID:DTY4fa360

   〇


『あんたが選んだアイドルだろうが!』
以下略 AAS



44: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:27:51.53 ID:DTY4fa360

 その主張に、俺は意地でも納得しなかった。

 だったら全部無駄だったって言うのか。
 彼女たちの努力も、ファンの人たちも、歌も舞台も、笑ったことも泣いたこともみんな「忘れなくてはならないこと」なのか。
以下略 AAS



45: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:29:07.40 ID:DTY4fa360

   〇


 十年前。当時の世は、まさにアイドル戦国時代だった。
以下略 AAS



46: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:30:50.56 ID:DTY4fa360

 スキャンダルがあったわけではない。担当アイドルたちとの関係も良好だった。
 彼らは一丸となり努力して、努力して、努力して、努力して、それでもなお、届かなかった。

 ただただ、単純に「負けた」のだ。
以下略 AAS



47: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:32:18.60 ID:DTY4fa360

 にもかかわらず、こうして独り東京に戻ってきた。
 理由は色々ある。まず一刻も早く実家を出たかったし、地元ではろくな仕事が無かったのもそれだ。

 父を知る今西部長と出会ったのは完全に偶然だった。
以下略 AAS



48: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:35:44.19 ID:DTY4fa360

  ◆◆◆◆


 高垣さんとの交流はそれからも続いていた。
以下略 AAS



49: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:36:38.28 ID:DTY4fa360

 というか実際に浮遊している。今も。

「…………前から気になってたんですが、それ、どうやってるんです?」
「え〜? なんでしょうか〜?」
以下略 AAS



50: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:42:55.29 ID:DTY4fa360


 ――ドォン……。


以下略 AAS



51: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 23:47:54.77 ID:DTY4fa360

 見に行くもなにも、場所が悪いのではないか。
 そう言いかけた俺にも構わず、高垣さんは大将にお勘定を頼んでさっさと出ていってしまった。

 いつも割り勘だ。慌てて財布を探りながら外に出ると、花火の音は予想よりずっと近かった。
以下略 AAS



328Res/204.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice