【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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134: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:39:43.78 ID:BmYrOlBS0

 幼子を諭すような、ひどく淡々とした口調。
 落ち着き払った彼女の姿に、似ても似つかぬ男の顔がダブる。

 同じような語り口で、同じようなことを言ったあいつの顔が。
以下略 AAS



135: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:41:34.49 ID:BmYrOlBS0

 一気にまくし立て、肩で大きく息をする。
 柊さんはそれでも微動だにしなかった。
 琥珀色の瞳が下からこちらを見据え、心の裏側までも見透かして告げる。

以下略 AAS



136: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:42:46.54 ID:BmYrOlBS0

 俺はもう何も言わずに踵を返した。
 話を続けようにも、無意味な気がした。彼女と俺とでは議論が平行線どころか、そもそもの論点から違う。

 去り際の背中に、柊さんの声がかかる。
以下略 AAS



137: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:45:11.33 ID:BmYrOlBS0

  ◆◆◆◆


「人が悪いんですね、総代」
以下略 AAS



138: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:48:59.51 ID:BmYrOlBS0

 やっぱりもう一度説得しよう。
 そう決意してからがまた大変だった。

 高垣さんは相変わらずモデル部門にいて、今何をしているのかを確かめるのは難しくなかった。
以下略 AAS



139: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:50:15.02 ID:BmYrOlBS0

「ああもう! あの人野良猫かなんかか!?」
「苦戦してますねー」

 コーヒーカップを両手で持ちながら、千川さんはすっかり静観の構えだ。
以下略 AAS



140: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/07/07(日) 22:53:14.81 ID:BmYrOlBS0

「――これは極秘ちひろ情報なんですけどね」

 と、千川さんがデスクのうちわを手にする。

以下略 AAS



141: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2019/07/07(日) 22:57:16.19 ID:BmYrOlBS0
一旦切ります。
更新遅くなってしまいすみません。秋はもうちょっと続きます。


142:名無しNIPPER
2019/07/09(火) 22:41:34.79 ID:aPnPrAGk0
期待


143:名無しNIPPER[sage]
2019/07/09(火) 23:39:27.38 ID:mvAMl0kZ0
期待



144:名無しNIPPER
2019/07/10(水) 10:52:11.92 ID:85s6qKmhO
>>132〜137
 ……志乃さんならまあそう言うだろう。女神サクヤヒメ(推定)だし。


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