ダイヤ「それは押し花の様に」
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10:名無しNIPPER
2019/05/25(土) 23:42:29.48 ID:9lPtmwgdO
千歌さんの実家が見えてきました、その右手には砂浜も広がっています

幾度となく練習した、思い出の砂浜です。いつだったか、手を取り合っ夕陽の中海へ入ったことも有りました

木の枝や、石の多く落ちたこの砂浜は、満ちては引いてを繰り返す波によって染められていました

生まれてからずっと、それよりもっと前、ずっとずっと前からこの海はここにあって、この町と、この地と共に在ったのでしょう

走り去る最中、私の胸の中にある漣の音と、全く同じ響きが、私の耳に染み渡る様に流れてきました


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