136:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:18:29.67 ID:YWfCY9A20
二階に上がって、寝る支度を整える。それから三階まで階段を上って、自分の部屋に向かう前に、三つ子の弟たちの部屋の扉をそっと開く。
陸海空の三人はぐっすり眠っていた。ただ、三つ並んだ敷布団の上に掛布団がない。三人が三人とも、それぞれの寝相の悪さを発揮して、掛布団を蹴っ飛ばしていた。
「もう……風邪ひくよ」
沙綾は慈愛のこもった笑顔を浮かべながら、足音を立てないように部屋に入る。それからそれぞれの身体の上に、蹴っ飛ばされて散り散りになっていた布団をかける。
幼い弟たちは微かに身じろぎをしたけれど、起きる気配がまったくなかった。安らかな寝顔だ。きっといい夢を見ているんだろう。
でも、出来れば朝はもう少ししゃんと目覚めて欲しかったなぁ。朝にこの子たちを起こす時が一番大変だったかもしれない。
「本当に手のかかる……可愛い弟たちだよ」
沙綾は三人の頭を順番に撫でる。そして、音を立てないようにそっと立ち上がって、自分の部屋に向かった。
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