元勇者「役目も終えて暇だから孤児院開いて安価でグダグダ過ごすぞ」
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20:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 23:41:51.51 ID:8mIdEek80
「お嬢様、冗談はお止めになってください」

「冗談だが、冗談ではない。力の制御は習得してもらうつもりではあるが、友を作ってもらうつもりでもある」

「…私には必要ありません。お嬢様さえいれば、それで」

「…というやつだ。つまらん女だが、仲良くしてやってくれよ。勇者よ」

「んー。俺は別にいいが、こいつがどうか」

「分別は弁えています。お気になさらず」

良く出来た子だと感心しながら、紅茶を飲み干す。砂糖が無いとそこまで美味くないな。

「…おぉっと。自己紹介がまだだったな。妾はアルファウス。気軽にアルちゃんと呼んでくれ」

「…ちゃん?さんの間違いだろ年上」

「ふっふっふ…。魔族の中ではまだ幼子よ!」

「さいですか。じゃあ、よろしく?アルちゃん」

「…おぉう。中々良い響きだな」

ニヘラと破顔するアルファウス。何だよ…結構可愛いじゃねぇか…。

「そういえば、だ。お主が勇者であること、他人に知られるわけにはいかないのだろう?」

「王族虐殺の件…妾たちにもしっかりと伝わっておる。事情はあれど、とんでもないことをしでかしたものだ」

「ふん…。他の国でも同じ事をやっているから意味が無いのは、解ってるさ」

「それでも、俺はそうするって決めたんだ。後悔はしてねぇから、口を出さないでくれ」

「ふっふん。妾はお主の行為を良いと思ったのだぞ。自業自得というやつだ。ざまあみろ王族共。ハハハハハ!」

会話になっていない気がするが、まあいいか。


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