97:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 01:12:15.27 ID:SYS+AFC90
キンモクセイが植わった、その根元に腰を下ろす。
そこにあたしは、予め持ってきたスコップで穴を掘り始めた。
普段いじっている、人の手が加わってふっくらした土とは違い、自然の中にある土というのは岩かと思えるくらいに硬くて、全然勝手が違う。
そういえば、夕美ちゃんは花壇以外の土もこうして耕したことあるのかな?
なーんて。
どうでもいいか。
「結構大変だよね? 掘るの」
背後から聞こえたその声に、あたしの体がピタッと止まった。
「もう何年前になるかな……私も、このキンモクセイを植えた時、すごく手こずったの覚えてるから、分かるよ」
138Res/139.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20