65:名無しNIPPER[saga]
2019/04/28(日) 23:03:46.43 ID:D/gZfYJM0
Hmmm――にゃるほど。
彼にとっての知り合いだったなら、必然的に夕美ちゃんじゃないんだろうけど――。
この情報だけで、直ちに断じることはできないか。
「次は僕の番だ。君は何を知っている」
「あなたの女性関係を、ほんの一部だけ」
カップを傾けながらチラリと見ると、あんまり顔を真っ赤にさせてるものだから、吹き出しそうになっちゃった。
「法的措置をとらないのも、公明正大に自分がシロだと言い切れない事情があるからでしょう?」
「そのボイスレコーダーには何が入っている」
「今度はあたしの番です」
あたしは、焦らすようにゆっくりとカップを置いた。
その日の夜の記憶を聞いたところで、「ひどく酔っ払っていて覚えていない」と彼は答えるだろう。
おそらく、酩酊していたというのは事実だ。
ここで次に聞くべきは――。
「相葉夕美を知っているような人は、あなたの周りにいますか?」
もしこの記事がでっち上げだったとするならば、前もって夕美ちゃんがその日のライブをドタキャンするであろう事情を知った人間が、彼の周囲にいるはずだった。
単なるファンでは片付けられない人間が――。
「――心当たりは、一人だけいる」
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