119:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 02:27:54.69 ID:SYS+AFC90
あたしは夕美ちゃんを助けたかっただけなんだ。
真実を明らかにすれば夕美ちゃんが置かれた不当な境遇はきっと洗われて、問題なくアイドルを続けられるはずだった。
これじゃあ何のために、あたしはいたんだ――どうして、夕美ちゃんは辛い思いをしなければならなかったのか!?
「夕美ちゃんは、報われるべき人なのに……!
あたし、あたしは……ただ、夕美ちゃんと一緒にいたいだけなのに! どうして……」
あぁ、もうダメだ。
修復不可能な傷が、この胸に刻まれていくのが分かる。
納得を得られない、理解ができないのって、こんなに辛いことだったのか。
「どうして、あたしは夕美ちゃんの力になれなかったのかなぁ!!」
何だってできると、かつてダッドは言ったけど、それはウソだった。
結局、あの人も自分の物差しでしかあたしを測れない。
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