115:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 02:15:30.46 ID:SYS+AFC90
「次の年、ここに遠足で来るのを提案したのも、先生だったの。
この素敵な場所を皆にも一番に教えたくて、私、はりきっちゃったなぁ」
それからというもの、定期的にこの場所にも通って、先生の草木の手入れを手伝っていたのだという。
やがて時が経ち、先生が足を悪くしてからは、それを引き継いで――。
「私がプロデューサーさんにスカウトされて、アイドルになるって連絡したら、先生すごく喜んでくれたんだ。
最近、少し元気が無くなってきていたから、お世話になった先生をたくさん元気にできるならって、私も……」
「…………夕美ちゃん?」
夕美ちゃんの言葉が、突然途切れた。
見ると、夕美ちゃんは唇をギュッと小さく振るわせて、目には涙を溜めている。
「あまり、言いたくなかったから…………先生のこと、週刊誌の人とかに……」
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