103:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 01:37:14.50 ID:SYS+AFC90
「……いや、優しいっていうか、あたしのワガママなんだけど」
やっぱり夕美ちゃんは分かってないなぁ。
「あたしがそうしたいからそうするの。
そうして皆を振り回し続けて今のあたしがあるの。謙虚とは最も遠い…」
「これは、推測なんだけどね、志希ちゃん」
夕美ちゃんは、もう一度穏やかに笑った。
「たぶん志希ちゃん、実は、ワガママってあまり言ったこと無いと思うんだ……違うかな?」
「あたしが、ワガママを?」
この子は一体何を言い出すのかにゃ?
なーんかいよいよ話が噛み合ってこなくなってきた?
「今でも絶賛ワガママ発揮中なの分からない? ビールも強要するし、一緒に住むのだって」
「ううん」
首を振り、そのまま彼女は少し手持ち無沙汰そうにビールを見つめる。
「なんて言うかな……
じゃあ、志希ちゃんからもらったこのビール、私がポイッて投げ捨てちゃったら、志希ちゃんは怒る?」
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