101:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 01:28:07.50 ID:SYS+AFC90
無理矢理夕美ちゃんの手に一本持たせて、あたしはプルタブに指を掛けた。
プシュッと開けると、うわっ。
あ、そっか、炭酸だもんね。
ここに持ってくるまでにたくさん振っちゃったから、泡が無限にわき出てきて、手がベトベトになっちゃった。
構わず一口付けてみる。
「……うぇ、にっがい」
おまけに匂いもあんまし好きじゃない。
何でプロデューサー、こんなのが好きなんだろう。
彼にあたしをどうこう言える筋合いは無い。
――でも。
「にゃっはっはー! 未成年飲酒成功ー!」
スクッとその場に立ち、目の前に広がる星空に向けてダーンッとあたしは缶を突き出した。
「この様子を発信しちゃえば、あたしは炎上確定。
夕美ちゃんの件みたいに誤解が生まれる余地も無い。
誰にとっても分かりやすい悪事で、擁護や弁解のしようも無い。
みーんなあたしを叩くだろうし、あたしも反省する姿勢を見せなければ大問題になるだろうね。
あ、そうだ、さっきからプロデューサーからの着信がすごいんだけど、さっそく記念にあたしの写真撮って送ろっか? にゃはははー!」
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