美也「志保ちゃん、一緒に頑張りましょうね〜」
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28:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:51:34.99 ID:AEVT7W6Z0



それからしばらく経って、プロデューサーさんと美也さんは戻ってきた。
診断の結果は、やっぱり捻挫だった。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:53:31.98 ID:AEVT7W6Z0
P「――どうだ、美也。正直に答えてくれ。まだ痛みはあるか?」

プロデューサーさんが真剣な顔で美也さんに確認する。
美也さんは俯いて、何度か片足に重心をかけて、

以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:55:33.93 ID:AEVT7W6Z0
志保「……今回は、仕方ありません。今はとにかく、怪我を治すことを考えてください。
  公演の方は、私がちゃんと成功させますから」

美也「志保ちゃん……。ごめんなさい、ありがとうございます〜。
  私、たくさん迷惑をかけたのに……志保ちゃんは、優しいですね〜」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:56:55.23 ID:AEVT7W6Z0
美也さんの代役として来てくれたのは、星井美希さんだった。
美希さんは本当にすごかった。
私たちが何日もかけて覚えた振り付けを、ほんの数回映像を見ただけで覚えてしまった。
これなら、美也さんの代役についてはなんの心配もいらない。
寧ろ私の方が美希さんに置いて行かれないようにしないと。
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:57:55.66 ID:AEVT7W6Z0
けれど、ふと目を向けると美也さんは常に、少し離れた位置に立っていた。
目が合うとにっこり笑い、私を激励するように両手の拳をぐっと握ってみせたりもした。
そして今、公演が始まってからも、
ステージ裏で出番を待つ私と美希さんを少し離れた位置から見ていた。

以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:58:37.84 ID:AEVT7W6Z0



美也「……」

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:59:39.17 ID:AEVT7W6Z0



志保「はあ、はあ、はあ……」

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 21:00:28.16 ID:AEVT7W6Z0
志保「……」

呼吸を整えながら、まだ少し茹だったような頭で美希さんとプロデューサーさんのやり取りを眺める。
私のパフォーマンスのレベルが美希さんに大きく劣っていたとは決して思わない。
けど、やっぱり美希さんの方が私と比べてずっと余裕があるみたいだ……。
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 21:01:38.17 ID:AEVT7W6Z0
美也「はい〜。とってもすごかったです〜。
  美希さん、私の代わりにステージに立ってくれて、ありがとうございました〜」

美希「あはっ、どういたしましてなの! でも残念だったねー。
  美也も結構頑張ってたんでしょ? 怪我、早く治るといいね」
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 21:02:41.08 ID:AEVT7W6Z0
美也さんは、私が初めに抱いていた印象よりも一生懸命な人なのだと、今ではそう思う。
そんな人が怪我でステージに立てなかったのは、今になって私も少し残念だったように感じる。
でも仕方がない。
怪我をしたのは美也さんの不注意なのだから。
それに、ステージに立てなかったことを彼女もそこまで気にしていないようだし、
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 21:07:36.33 ID:AEVT7W6Z0
美也さんは、私が初めに抱いていた印象よりも一生懸命な人なのだと、今ではそう思う。
そんな人が怪我でステージに立てなかったのは、今になって私も少し残念だったように感じる。
でも仕方がない。
怪我をしたのは美也さんの不注意なのだから。
それに、ステージに立てなかったことを彼女もそこまで気にしていないようだし、
以下略 AAS



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