23:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:47:18.80 ID:AEVT7W6Z0
……何?
捻挫……?
美也さんが……私と一緒にステージに立つ予定だった人が、こんな時期に?
それじゃあ……私はどうなるの?
まさか、私もステージに立てなくなる……?
24:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:47:55.22 ID:AEVT7W6Z0
そうだ、代役さえ立てられれば。
美也さんが無理でも、誰か……。
ダンスの得意な人なら、今からでもきっと……!
だから今すぐに美也さんの代わりを……!
25:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:48:29.40 ID:AEVT7W6Z0
プロデューサーさんはしばらく黙って、思案するように目を伏せた。
けれど、プロデューサーさんが何か言うより先に、
美也「ま、待ってください、プロデューサーさん……」
26:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:49:06.90 ID:AEVT7W6Z0
P「……わかった。まずは病院に行って診察してもらおう」
志保「プロデューサーさん……!?」
P「志保の言う通り、明日に治るなんてことはまず無いと思う……。
27:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:49:52.98 ID:AEVT7W6Z0
志保「っ……わかりました。そのときは、くれぐれもお願いしますね……」
美也「ごめんなさい、志保ちゃん……。私、頑張って治しますね〜」
志保「謝ってもらう必要はないです。
28:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:51:34.99 ID:AEVT7W6Z0
・
・
・
それからしばらく経って、プロデューサーさんと美也さんは戻ってきた。
診断の結果は、やっぱり捻挫だった。
29:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:53:31.98 ID:AEVT7W6Z0
P「――どうだ、美也。正直に答えてくれ。まだ痛みはあるか?」
プロデューサーさんが真剣な顔で美也さんに確認する。
美也さんは俯いて、何度か片足に重心をかけて、
30:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:55:33.93 ID:AEVT7W6Z0
志保「……今回は、仕方ありません。今はとにかく、怪我を治すことを考えてください。
公演の方は、私がちゃんと成功させますから」
美也「志保ちゃん……。ごめんなさい、ありがとうございます〜。
私、たくさん迷惑をかけたのに……志保ちゃんは、優しいですね〜」
31:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:56:55.23 ID:AEVT7W6Z0
美也さんの代役として来てくれたのは、星井美希さんだった。
美希さんは本当にすごかった。
私たちが何日もかけて覚えた振り付けを、ほんの数回映像を見ただけで覚えてしまった。
これなら、美也さんの代役についてはなんの心配もいらない。
寧ろ私の方が美希さんに置いて行かれないようにしないと。
32:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:57:55.66 ID:AEVT7W6Z0
けれど、ふと目を向けると美也さんは常に、少し離れた位置に立っていた。
目が合うとにっこり笑い、私を激励するように両手の拳をぐっと握ってみせたりもした。
そして今、公演が始まってからも、
ステージ裏で出番を待つ私と美希さんを少し離れた位置から見ていた。
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