1: ◆CItYBDS.l2
2019/04/19(金) 00:06:17.60 ID:ag3VAWFs0
女「……行くのね」
男「ああ」
女「行かないでって頼んでも?」
男「ごめん……君は待っていてくれ」
女「……」
男「女……」
女「ごはん!」
男「?」
女「最後に、ご飯食べていってよ」
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/04/19(金) 00:07:04.46 ID:ag3VAWFs0
女はそういうと、台所へと消えていった。
包丁のトントントンと軽快な音が聞こえ、はやくもよい匂いが漂ってきた。
甘く、香ばしく、食欲を促す良い匂いに、男はごくりと喉をならす。
3:名無しNIPPER[saga]
2019/04/19(金) 00:07:31.79 ID:ag3VAWFs0
女「ねえ……もう行かないでなんて言わない。ただお願いがあるの」
男「なんだ?」
4:名無しNIPPER[saga]
2019/04/19(金) 00:08:00.49 ID:ag3VAWFs0
と、男は手刀をもって女の首筋のあたりに打ち込んだ。
が、しかし、何の手ごたえもない。男の手刀は空を切っていたのだ。
5:名無しNIPPER[saga]
2019/04/19(金) 00:08:28.18 ID:ag3VAWFs0
しかし、女はするすると後退してしまった。
男は虚を突かれ、慌てて女を追う。が、それがいけなかった。
女は、間合いをつめようと前進してきた男に対し猛然と突進したのだ。
6:名無しNIPPER[saga]
2019/04/19(金) 00:08:54.76 ID:ag3VAWFs0
そうして、俺は世界を救うことを諦め10年の時が経った。
今は、日がな一日、好きな料理をしたり、本を読んだりしている。
娘「ただいまー!」
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