138: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:37:07.24 ID:xnInN/pyO
月「そうだったね。あの後から、梨子ちゃんの話題もたびたび出るようになったしね」
曜「でしょ。だから梨子ちゃんのことは認めて──」
月「でもさ、そんなあっさり諦めがつくものだったの? 曜ちゃんから千歌ちゃんへの想いはさぁ?」
善子「しつこいわよ! 曜が『いい』って言ってんだから!」
黙っていられなくなった善子ちゃんが、苛立ちを隠そうともせず口を挟んだものの、月ちゃんは涼しげな顔でスルーして詰問を続ける
月「ウチの高校じゃなくて『千歌ちゃんと一緒がいい』って理由で、廃校の話が出ていた浦女を選んだほどなのに?」
曜「それの何がいけないの?」
あの頃の私にとっては「千歌ちゃんと一緒がいい!」というのが行動原理の大部分を占めていたのは事実だ
月「某風邪薬じゃないけど『曜ちゃんの半分は千歌ちゃんへの想いで出来ています』ってほど、千歌ちゃんへお熱だったっていうのに?」
曜「そうだよ。でも──」
月「自分を殺したってさ、一銭の得にもならないよ。自分の気持ちへ素直になりなよ」
一瞬でも「一理ある」と納得しかけた自分に嫌気が差した
だけど私個人のエゴで2人を引き裂くなんて、とてもじゃないけど良心の呵責に耐えられる気がしない
そんな方法で千歌ちゃんと付き合えるようになったとしても、強引な手段を用いたことをずっと後悔し続けるに決まっている
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