49: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:27:43.96 ID:5hqp11NNo
笑美莉は我儘《わがまま》の気持ちを、咳とともに溢《あふ》れてくる唾液でごくんと飲み下した。
我儘を飲み下しても、無性にひとりが寂しいことには何も変わりがなくて、耐えられなくて、友だちにスマホでメッセージを送り、辛さを慰《なぐさ》めてもらう。
50: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:28:23.31 ID:5hqp11NNo
そばにいて欲しかった。
嬉しくて、苦しくなった。
51: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:29:39.47 ID:5hqp11NNo
「お、おはよう」
と智子は言った。
52: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:31:36.68 ID:5hqp11NNo
マスクが手渡されて、装着し、それから再び二人の視線が絡み合って、
「おはよう」
53: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:32:38.29 ID:5hqp11NNo
笑美莉はほほ笑んで、
「来てくれてありがとう」
54: ◆2DegdJBwqI[saga sage]
2019/04/09(火) 05:33:22.68 ID:5hqp11NNo
今日はここまで
55:名無しNIPPER[sage]
2019/04/09(火) 06:24:36.23 ID:BhxTAj8No
うーんこれはキモイ(褒め言葉)
56:名無しNIPPER[sage]
2019/04/09(火) 10:22:50.75 ID:nM/XtO/io
おつ
57: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/12(金) 17:29:24.04 ID:3VKlP06qo
照れくさそうにほほ笑み返しながら、
「何してほしい?」
58: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/12(金) 17:30:17.66 ID:3VKlP06qo
「来てくれた。それだけで十分だよ」
「私としては、看病に来たつもりだから、何か言ってくれないとむしろ困るんだけど」
そうなんだ。
59: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/12(金) 17:31:34.97 ID:3VKlP06qo
「とりあえず、ご飯にしよっか」
と智子が言う。
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