46: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:24:09.73 ID:5hqp11NNo
悪寒に震えていた。
布団の中は寒かった。
47: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:24:46.10 ID:5hqp11NNo
まずはバナナと水道水で最低限の栄養と水分を補給して、寝起きの胃を動かしてから、家に常備してあった風邪薬を服用し、症状を鎮《しず》める。
熱とのどの痛みにはイブプロフェン。
48: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:25:36.52 ID:5hqp11NNo
布団の中に戻って、医薬品の効能効果が身体に浸透《しんとう》するのを待ちながら、大人しく眠りを待った。
誰かに、そばにいて欲しかった。
49: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:27:43.96 ID:5hqp11NNo
笑美莉は我儘《わがまま》の気持ちを、咳とともに溢《あふ》れてくる唾液でごくんと飲み下した。
我儘を飲み下しても、無性にひとりが寂しいことには何も変わりがなくて、耐えられなくて、友だちにスマホでメッセージを送り、辛さを慰《なぐさ》めてもらう。
50: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:28:23.31 ID:5hqp11NNo
そばにいて欲しかった。
嬉しくて、苦しくなった。
51: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:29:39.47 ID:5hqp11NNo
「お、おはよう」
と智子は言った。
52: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:31:36.68 ID:5hqp11NNo
マスクが手渡されて、装着し、それから再び二人の視線が絡み合って、
「おはよう」
53: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/09(火) 05:32:38.29 ID:5hqp11NNo
笑美莉はほほ笑んで、
「来てくれてありがとう」
54: ◆2DegdJBwqI[saga sage]
2019/04/09(火) 05:33:22.68 ID:5hqp11NNo
今日はここまで
55:名無しNIPPER[sage]
2019/04/09(火) 06:24:36.23 ID:BhxTAj8No
うーんこれはキモイ(褒め言葉)
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