538:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 01:07:09.74 ID:7Hi8D/RJ0
紺之介「はッ……バケモノめ」
彼の緊張と絶望は回り回って笑みへと変わる。
しかし剣豪紺之介、今回ばかりは背を向けることはありえぬとしてもう一度しっかりと姿勢を保ち剣を構える。
それは決して愛栗子という後ろ盾が備わっているからではない。
彼自身、もしも愛栗子が己と源氏の前に割って入ろうものならばその瞬間切腹を覚悟していた。
彼はまだ気づいていない。
己もまた、ある意味で自由奔放の狂人なのだ。
もう一度奮い立てられた彼の刀狂心を後ろ姿から見守る者達。
彼女らは安堵と共に、一人は呆れた溜息を吐き、もう一人は恍惚とした表情で彼の勇姿に溺れた。
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