502:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 19:00:10.24 ID:CaLDwjtG0
手を後ろに組んで機嫌良く鼻歌を歌いながら宿へと戻る愛栗子。
その姿は紺之介の目に久しく映った。彼女が愉快にこっぽりを鳴らす度、ふきぬける凛とした令風が彼の中にあった不安の靄をも払いのける。
覚悟引き締められつつもなだらかになっていく心の中、紺之介はハッとして愛栗子を呼び止めた。
紺之介「愛栗子」
愛栗子「む……?」
紺之介「何故、俺なんだ」
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