503:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 19:02:04.24 ID:CaLDwjtG0
紺之介がそう問いかけると愛栗子はフッと微笑を浮かべ彼から見て後ろ姿のまま答えた。
愛栗子「始まりなぞもはやどうでもよかろ? わらわはただ、現世にとどまったこの身で今ぬしに恋い焦がれておる。それだけの話じゃ。しかしそうじゃの……あえて言うのならば」
愛栗子「そこにまことの愛があるから……かの」
その後紺之介が「やはり理解できん」と愛栗子の後ろ姿にぼやくも彼女がもう立ち止まることはなかった。
愛栗子(……うつけ、随分と待たせたの。これで許してもらおうとは思わぬが、ひとまずぬしが遺した場所には帰ってきたぞ)
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