453:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 17:59:32.42 ID:CaLDwjtG0
紺之介「で、なんだ」
乱怒攻流「愛栗子ったら本当は本気を出せばあのときふみたちを助けられたのに助けなかったの。最低だと思わない?」
454:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:02:34.93 ID:CaLDwjtG0
乱怒攻流「うそ……それだけなの?」
紺之介「その話が本当だとして、幼刀が情に駆られ他の幼刀の破滅を望むことなどもはや驚くことでもないだろう? それにお前も夜如月では愛栗子を破壊しようとしていただろ……それと何が違うというんだ」
乱怒攻流「それは……」
455:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:03:00.42 ID:CaLDwjtG0
乱怒攻流「うそ……それだけなの?」
紺之介「その話が本当だとして、幼刀が情に駆られ他の幼刀の破滅を望むことなどもはや驚くことでもないだろう? それにお前も夜如月では愛栗子を破壊しようとしていただろ……それと何が違うというんだ」
乱怒攻流「それは……」
456:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:03:54.54 ID:CaLDwjtG0
紺之介「あの結果は全て俺の弱さが招いたものだ。あいつに頼る決断をしたのも、あいつらを守れなかったのも、源氏を斬り伏せることが叶わなかったのも、全て俺の弱さだ」
紺之介「故に次こそは弱さを捨て全力を待ってあいつに勝つ。そのために今は前へ進む。それだけの話だ」
紺之介はそうはっきり言い切ったのち言葉の通り真っ直ぐ前を見てまた無言になった。
457:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:05:50.24 ID:CaLDwjtG0
乱怒攻流(もぅ……なんなのよこいつら)
少女は下唇を噛んだ。あまりのやるせなさに。
そして良くも悪くも事が転がらない現状に握り拳が固められる。
458:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:07:12.49 ID:CaLDwjtG0
乱怒攻流(共倒れだけはごめんだわ……せめてあたしだけでも勝手に動けるようにしとかないと)
助け舟を求める乱怒攻流はその場に立ち止まって背嚢を漁ると紺之介の袖を引いた。
乱怒攻流「ねえ」
459:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:08:28.02 ID:CaLDwjtG0
紺之介、差し出された藍色の鞘を握りて乱怒攻流に確認を取る。
紺之介「なるほど一理あるな。しかしいいのか? あいつには一応お前の縦笛を探させている。もしあいつがまだそれを見つけていなければ……」
460:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:09:17.74 ID:CaLDwjtG0
紺之介「分かった」
改めて鞘を握りて紺之介、目を閉じ闇を覗き深海の果てよりそれを呼び込む。
紺之介「……納刀」
461:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:10:32.75 ID:CaLDwjtG0
透水「ふぇ……? 紺之介、さん……?」
紺之介「相変わらず妙な格好だな」
乱怒攻流「ほんと性格に似合わず変態的よね」
462:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:12:01.87 ID:CaLDwjtG0
「よかったね」とにこやかに透水が手渡す一方乱怒攻流は嬉しさ半分微妙な顔つきでそれを手にとって見つめる。
乱怒攻流「あんたどこから取り出してんのよ……ってか磯臭っ! もぉ〜……とれるかしらこれ」
透水「一生懸命探したのに……」
463:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:12:40.97 ID:CaLDwjtG0
紺之介「欠けた刀の刃が戻ってきたんだ。お前はよくやってくれた」
透水「う゛ぅ〜……紺之介さん……あ! 私を戻したということは……大きなお風呂が!」
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