457:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:05:50.24 ID:CaLDwjtG0
乱怒攻流(もぅ……なんなのよこいつら)
少女は下唇を噛んだ。あまりのやるせなさに。
そして良くも悪くも事が転がらない現状に握り拳が固められる。
彼女はひたすら懸念していた。
『紺之介は源氏に敗れるのではないか』
『紺之介はきっと死にに行く覚悟でも己を実直に通すのだろう』と
ならば罪の意識で愛栗子を動かし事の収拾をつけさせるしかないと願うが……
乱怒攻流(どうせこいつがそれを許さないし、許してくれないなら愛栗子も無理には動かない)
『となればこの身は愛栗子と共に砕かれるであろう』
彼女の考えうる最悪の結末であった。
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