453:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 17:59:32.42 ID:CaLDwjtG0
紺之介「で、なんだ」
乱怒攻流「愛栗子ったら本当は本気を出せばあのときふみたちを助けられたのに助けなかったの。最低だと思わない?」
彼女は今まで内に秘めてきた苛立ちごとまるでその背嚢から取り出すがごとくここぞとばかりに告げ口を開く。
乱怒攻流「で、その理由を聞いてみたら『あんたに気に入られていたふみが気に食わなかったから』だって……ねぇ、幻滅するでしょ? ほんと、ほんっっと最低よね」
隣を歩く彼に共感を求めるよう視線を送る乱怒攻流であったが彼女の思惑とは裏腹に紺之介の顔は至って冷静かつ無表情で、あまりにもいつもの彼のそれであった。
乱怒攻流「ねぇ、ちょっと……」
彼女の話が終わったことを察すると紺之介はやっと口を開く。
紺之介「そうか」
が、その口が開いたのは一瞬だった。
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