男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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315:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:32:28.04 ID:QarN0Zl90
多段に連なる石をそのときの表情のまま踏みしめるように歩く彼の背に刃踏は語りかける。

刃踏「……もしかして、まだ気にしてますか? 」

紺之介「何をだ」
以下略 AAS



316:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:32:59.17 ID:QarN0Zl90
紺之介「いや、フミ……確か昨日お前『暫くここを離れる』と言っていたろ。それはつまりここに戻ってくるつもりということだろう?」

刃踏「へ……? 駄目なんですか?」

紺之介「駄目に決まっているだろう。お前は俺の収蔵品になるんだぞ」
以下略 AAS



317:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:33:26.42 ID:QarN0Zl90
困り果てその場に立ち止まる刃踏の手を引いて紺之介は続けた。

紺之介「だが、負かされたままの幼刀を支配しようとするほど俺も愚かじゃない。今はまだ握らされた刀だが、俺はいつか必ずお前もこの手に収めてみせる。故に俺は事が済んだときお前にもう一度挑む。そのときは必ずや俺が勝利してみせよう……またお前が勝った暁にはここに帰してやる。奴と共にな」

刃踏「は、はぃ……?」
以下略 AAS



318:名無しNIPPER
2019/07/10(水) 18:35:00.95 ID:QarN0Zl90
そこにいた誰もが紺之介の勝利を否定したが彼の未来へ向けられた眼差しだけはそのことを信じて疑わなかった。
何故なら彼の描いた先の理想ではもう再戦の未来は目と鼻の先だったからである。


一行は再び奴収集を夢見て茶居戸へと舞い戻る。
以下略 AAS



319:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:35:37.13 ID:QarN0Zl90
続く


320:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/10(水) 18:44:36.45 ID:Vj8eoTDkO
おつおつ
今日知ったけどとても面白かったです
魅力的なキャラクター、続きを読ませる文体
そしてそれら全てを台無しにしているひどいネーミングセンス(誉め言葉)
続きを楽しみにしています!


321:名無しNIPPER[sage]
2019/07/10(水) 19:04:30.36 ID:uGMNWgzrO
おつおつ。今回も面白かった
刃踏がいかにもバブみでどうしようもないなw


322: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2019/08/02(金) 18:44:26.98 ID:jJ6/ECAP0




幼刀 俎板 -まないた-
以下略 AAS



323:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:45:19.16 ID:jJ6/ECAP0
奴「んゅ! おかー」

真昼の太陽の下、その小さな幼子の手は少女の腕を引いた。

刃踏「ふふ……そうね。おててつなぎましょーね」
以下略 AAS



324:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:46:14.96 ID:jJ6/ECAP0
茶居戸の雑木林にて刃踏が一度二度奴を呼び上げるとその幼女は飼主を待っていた仔犬が如き勢いで木陰から飛び出したのだ。その後の二人は語るまでもなく今の景色とほぼ同等。

こうして愛栗子の作戦通り無事戦わずして奴を傘下へと引き入れた紺之介一行が次に向かうは事件の発端、幼刀 俎板-まないた-があったとされる村、木結芽-こむすめ-である。

いよいよ間近に迫る彼らにとっての最後の幼刀収集……幼刀 児子炉-ごすろり-の収集へ向け、新たな策を企てるためできるだけ本刀が振るわれた地にて情報を集めるというのが今回の目的の主旨であった。
以下略 AAS



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