男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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260:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:25:25.42 ID:f3jC59Mz0
紺之介「そこまでにしておいてやれ。で、幼刀刃踏を手にすると奴の方から傘下へ入るとはどういう意味だ? 刃踏はそんなに強いのか? だがな愛栗子……いくら刃踏が強くとも俺が幼刀に直接的な斬り合いをさせることは……」

愛栗子「分かっておる。じゃから『戦わぬ』と言うたではないか。奴ならば戦わずして奴をこちらに引き寄せることが出来るかも知れぬと言うておるのじゃ」

彼女の発言に乱怒攻流は何かを察したかのように呟いた。
以下略 AAS



261:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:26:05.44 ID:f3jC59Mz0
愛栗子「奴はの……ふみが十二のときに生んだ将軍さまとの赤子なのじゃ」

源氏、そして児子炉……それぞれの邂逅と過去の記憶を経て彼らは新たな旅路へと進む。
幼刀収集の旅は今、折り返しに向かおうとしていた。

以下略 AAS



262:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:26:39.59 ID:f3jC59Mz0
続く


263:名無しNIPPER[sage]
2019/04/21(日) 12:09:20.74 ID:9vQgivPDO
固有名詞の読み方以外はほんとかっこいいのになあ…


264: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2019/07/10(水) 17:45:58.76 ID:QarN0Zl90




幼刀 刃踏 -ばぶみ-
以下略 AAS



265:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:46:51.51 ID:QarN0Zl90
茂る山道に石擦る音。
それに合わせるよう蝉も音を奏でる。


乱怒攻流「ねぇ〜……ちょっとぉ、まだ付かないのぉ?」
以下略 AAS



266:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:47:19.12 ID:QarN0Zl90
乱怒攻流「もう疲れたんだけど……」

愛栗子「なんじゃもうへばったのか。その背嚢がおぬしの負担になっておるのではないかえ?」

げんなりとした様子で前屈み両膝に手をついた乱怒攻流を愛栗子が煽る。
以下略 AAS



267:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:47:59.24 ID:QarN0Zl90
その理由の蓋開けてみるとまず愛栗子は上がり始めて数十歩のところではや歩を止めてしまったのだ。
その場の石段に座り込む愛栗子に紺之介気を利かせて刀に戻るよう促してみるも、彼女は聞く耳を持たずしてあろうことか彼に自らを背負わせることとしたのだ。
さもなくばここから一歩も動かんとした愛栗子に紺之介は頭を抱えつつも仕方なしと従うこととした。

紺之介が強引な納刀に出なかったのはここまでの旅路で深めた彼らの仲が生んだ優しさとも妥協とも取れる。
以下略 AAS



268:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:48:49.61 ID:QarN0Zl90
そのようなことあって今の今まで楽をしてきた彼女に煽られた乱怒攻流が眉間のシワを増やすのは至極当然のことであった。

紺之介「お前はどうする。刀になっておくか」

乱怒攻流「ならない!」
以下略 AAS



269:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:49:28.40 ID:QarN0Zl90
と、なれば紺之介の対応もまた同じものとなる。

紺之介「……愛栗子降りろ。もういいだろ。まだ歩くつもりがないなら納刀しておいてやるから」

吐いた言葉は命令形で愛栗子の降背を促すものであったが、実際の彼の動きは強引で腰を下ろすとそのまま愛栗子の腿にかけていた腕も離してしまった。
以下略 AAS



270:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 17:49:55.74 ID:QarN0Zl90
紺之介「乱、乗れ」

乱怒攻流「ぇ……いや、あたしはそんなつもりじゃ……」

紺之介「あー早くしろ」
以下略 AAS



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