21: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:12:40.19 ID:r274B2Ys0
『そうそう、実は就職が決まってね』
少しの雑談を挟んで、お兄さんは切り出しました。
この前の夏休みに会った時に、そんなことを言っていた気がします。
22: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:14:32.71 ID:r274B2Ys0
どうやら、お兄さんの仕事は私が想像していたものとは違ったようです。
夏休みにお正月、ゴールデンウィークなんかも。
みんながお休みの時こそ忙しいのだそうです。
23: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:17:47.18 ID:r274B2Ys0
『はは。なら安心だ』
私の強がりは、きっと見抜かれています。
それでも、お兄さんはそう言ってくれました。
24: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:18:54.64 ID:r274B2Ys0
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25: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:22:32.63 ID:r274B2Ys0
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就職したお兄さんは、本当に忙しいみたいです。
26: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:23:39.86 ID:r274B2Ys0
噂をすれば影がさす、でしたでしょうか。
その夜、久しぶりにお兄さんから電話がありました。
お馴染みの近況報告……だけではありませんでした。
何でも、直接会って話したい事があるのだとか。
27: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:27:00.50 ID:r274B2Ys0
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28: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:27:27.28 ID:r274B2Ys0
「最近どう?」
私が不機嫌なように見えたのかもしれません。
ちょっと苦笑いしたかと思うと、お兄さんが切り出しました。
29: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:30:50.75 ID:r274B2Ys0
「お待たせいたしました」
そうこうしているうちに、注文の品が届きました。
フワフワとした白い湯気をまとったカップが二つ。
30: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:31:22.82 ID:r274B2Ys0
「さて、早速だけど本題に入らせてもらうね」
お互いに飲み物を一口。
顔を上げたお兄さんは、真剣な目で私を見ました。
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