【ミリマス】ポーカーフェイスの向こう側
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29: ◆Hnf2jpSB.k[saga sage]
2019/03/03(日) 20:30:50.75 ID:r274B2Ys0

「お待たせいたしました」

そうこうしているうちに、注文の品が届きました。
フワフワとした白い湯気をまとったカップが二つ。
とてもいい香りがします。

「ありがとうございます……ぺこり」

ずいぶんリラックスしていたようです。
ついつい、いつもの癖が出てしまいました。

初めは手品の演出、みたいなものだったんです。
ポーカーフェイスは、手の内を読まれないために。
おどけた仕草と口調は、煙に巻くために。

それがいつの頃からか、自分の一部のようになっていました。

「ふふ、どうぞごゆっくり」

店員さんは、フレンドリーな笑顔を残して下がっていきました。
なかなか素敵な笑顔です。



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