4:名無しNIPPER[saga]
2019/02/08(金) 22:14:08.30 ID:441QTGT20
「奏ちゃんも、そう言っていました。
ご都合主義の子供だましだって」
砂糖とミルクを多めに入れたコーヒーを、楓さんは嬉しそうに啜った。
この人は、こうして少し子供扱いしてあげた方が喜ぶきらいがある。
「でも、そういう奏ちゃんも、ちょっぴり泣いてたんですけどね」
「なるほど」
笑い合いながら、ふと窓の外に気になるものを見つけた。
この辺りの高校生だろうか?
カップルらしき男女が、何やらケンカしているのが見える。
「先ほどから、気になって見ていたんです」
楓さんも、窓の外の二人に目を向けていた。
こうして横顔を間近で見ると、彼女はどこまでも神秘的で、透き通るように美しい。
そこに居ることさえ、不思議に思えるほどに。
「プロデューサーは、あれ、どっちが悪いと思います?」
25Res/20.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20